この話はアラフィフのおじさんがマッチングアプリで出会った人と結婚した体験談です。
2022年5月。僕はいま47歳です。
30歳の時に当時つき合ってた彼女と別れてから、彼女も作らず15年以上好きなことをやって生きてきました。
長い間一人で生活していたので、友達や知り合いからはゲイじゃないかと噂もされましたが、結婚に全く興味がなく気にせず暮らしていました。
そんな私が、ひょんなことからマッチングアプリで出会った人と昨年結婚しました。
ほとんどの人はこんなおじさんの話に興味はないでしょうが、結婚に興味がある同じ年代の人の参考になればと思って、この体験談を書くことにしました。
よければ最後までお付き合いください。

僕がマッチングアプリに登録した理由
僕がなぜマッチングアプリに登録したのかを話す前にマッチングアプリを知らない人のために簡単に説明しておきます。
マッチングアプリとは、簡単にいうと男女の出会いを提供するアプリです。
オンライン版のお見合いやコンパのようなもので、管理会社が幹事の役割をするといえばわかりやすいかも知れません。

僕も登録してからわかったんですが、ほんとうに様々な年代や経歴の人が登録しています。
僕がマッチングアプリに初登録したのは、2020年の5月です。
ちなみに結婚したのは翌年の2021年の7月です。
2020年の5月は本当なら仲のいい友達と10年ぶりにハワイへ旅行に行く予定でした。
だけどその頃、コロナウイルスが世界中で猛威を振るうようになり、海外旅行が渡航禁止になった僕は悶々と普段の生活をしてました。
そんな中、別の友達とバーで飲んでいる時にマッチングアプリの存在を教えられました。
それまで僕は、マッチングアプリの名前を聞いたことがある程度でよくわかっていませんでした。
その友達は既婚者ですが、話を聞いてみたらそのアプリを使って何人かの女性と会ってるとのことでした。



いやいや。それはだめでしょ。
僕はそんな話まったく興味がなかったし、おまえ既婚者やろと思ったのですが、あんまり興味なさそうにすると場がシラケると思い、友達の話をずっと聞いて盛り上がってるフリをしてました。
そして酒に酔っててあんまり覚えてないんですが、その時に話の流れで、独身の僕がアプリをダウンロードし会員登録をすることになりました。
これが僕がマッチングアプリに登録したきっかけです。



正直、出会いなんて求めていませんでした。
言い忘れましたが僕が登録したアプリは「ペアーズ」というアプリです。
僕はマッチングアプリをこれしか使ったことないんで他のアプリのことはわかりません。
実写真や個人情報を載せてみた
正直、出会いなんて求めてなかった僕はそのアプリを消そうと思ったけど、どうせならどんな人がアプリに登録しているのか見てから消そうと思いました。
ペアーズを開いてみてわかったんですが、男性が見ることのできる人は、女性のプロフィールだけで同姓は見ることができないシステムになっていました。
ペアーズには条件検索があって、見る人を絞り込めるようになっており、試しに次の2つの条件で絞り込んでみました。
- 居住地(自分の住んでいる地域)
- 年齢(当時45歳から+-10歳の幅)
検索してみると色んな人がでてきて、中にはこれ絶対サクラやろと思うような綺麗な人もいれば、顔写真や素性を全く載せてない人などさまざまでした。



実はその中に、知り合いも一人いました。
で、それらのプロフィールを見ていくうちに、今でもなぜかわからないんですけど、「これで誰かと本当に出会ったら面白いんじゃないかな」とふと思ったんです。
5月のハワイ旅行中止がそうさせたのか、15年間彼女を作らなかったからなのか、世間のコロナによる閉塞感がそう思わせたのか、僕は心のどこかで刺激を求めていたのかもしれません。
そう思った僕は、自分が一番かっこよく見えるであろう写真数枚と開示できる限りの個人情報(年齢・身長・年収など)を実際に載せてみました。
僕は中小企業のサラリーマンなので、決して年収が高いわけでもなく身長も(多分顔も)普通です。
こんなおじさん相手にする人いるんかいなと半信半疑で登録してみたのを覚えてます。
「いいね」っていうシステム
ペアーズというマッチングアプリのシステムは、まず気に入った相手を画面で見つけたら「いいね」というボタンを押して、相手に「いいね」を送ります。
「いいね」が送られた相手は、「いいね」を送ってきた人が気に入ったら「いいね」を送り返します。
そうすると、お互いが初めてメッセージでコンタクトをとれるようになる、そんなシステムだったと思います。
ちなみに男性は、女性とメッセージのやりとりを2回目以降も続けていくには、アプリの課金をしないといけないシステムになっていました。
女性はずっと無料みたいです。
ほんとよくできたシステムです(笑)
写真と個人情報を載せた僕にも、その後、女性から何度か「いいね」が来ました。



女性から「いいね」がくると嬉しいものですね。
でも、「いいね」を送ってきたほとんどの人が顔写真を載せてなかったり、何をやってるかわからない人ばかりだったので、僕は「いいね」を送り返すことはしませんでした。
顔や素性も知らない人とコンタクトを取ろうとはさすがに思いませんでした。
もし、これを読んでる方でマッチングアプリをやってて顔写真を載せてない人は、勇気がいるけど顔写真は絶対載せた方がいいですよ。
普通、顔や素性がわからない相手とは会わないですよね。
イケメンじゃない僕でも、顔写真載せたたら「いいね」がくるようになりました。
世の中に物好きは結構いるんだと思いました。
こんなかんじで僕は、検索していろんな人をただみているだけで、積極的に「いいね」を送ることもせずメッセージのやり取りもないので、アプリをずっと無料のまま使ってました。
ある日、一通の「いいね」が
たぶん6月に入ってのことだったと思います。
ある日、ペアーズで一通の「いいね」が僕に届きました。
年齢は同い年、同じ地域に住んでいる女性で顔写真もちゃんと載っていて自分のタイプの女性でした。
プロフィール欄には、
「子供が成人して手を離れたので登録しました。
この年なので遊びのお付き合いは面倒くさいので遠慮ください」
みたいな内容のことが書かれていました。
子持ちということはバツイチか。
年齢的にまあそういう人が多いだろうな。
今から子供を育てるのは大変だけど、成人しているなら大丈夫か。
仕事はWEBデザイン?なんかおしゃれそうな仕事ではないか。
などと、いろいろと思い悩んだあげく、僕は彼女に「いいね」を送り返すことにしました。



あっ、そういやメッセージでやりとりするには課金が必要なんだった。
そしてここで初めて、僕は彼女にメッセージを送るためにアプリの課金をします。
この歳になった自分にそんな行動力が残ってことは驚きでした。
僕は彼女に、あらためて「いいね」の御礼と自己紹介を兼ねたメッセージを送りました。
その日だったか、次の日だったか忘れましたが、比較的早く彼女から自己紹介を兼ねた返信がきました。
それから僕は彼女と何度かメッセージを交わすことができました。
音楽の趣味とか、今日は晴れて空が綺麗だとか内容はたわいもないことばかりです。
不思議なものでメッセージで何度か会話してると、それが普通になってきて彼女と僕にあった壁もだんだん薄くなっていったような気がしました。
そんな会話が2、3週間続いたころだったと思います。
いよいよ僕は彼女に会ってみたくなって、デートに誘うことにしたのです。
「一度会ってお食事しませんか」と誘ってみたところ彼女の返事はOKでした。
2020年7月15日に、地元の居酒屋で二人は会うことになりました。
初デート(7/15)
その日、僕は精一杯の清潔感ある格好をして、普段はメガネだけどコンタクトもして、歯もいつもよりきれいに磨いて、先に居酒屋に着いて待ってました。
その居酒屋は僕の知り合いがやっている所で、知り合いには、女性とここで初めて会うことも事前に伝えていました。
遅れて彼女がやってきました。
「はじめまして」
僕がそう言うと、彼女は
「あれー?メガネじゃない。はじめましてー」
と言って笑いながら席に座りました。
そうか。僕はペアーズにはメガネの写真しか載せてなかったから、彼女の中で僕はメガネのおじさんなのだ。



普段の僕は黒ブチメガネのおじさんです。
「今日はこの日のためにコンタクトしてきたんですよ」
若干すべりながらも、その後、彼女の話しやすい雰囲気に助けられて2人は会話を楽しみました。
その日、彼女は、自分のことを何も隠さず初対面の僕にいろいろと話してくれました。
要約するとつぎのようなことでした。
- 成人したばかりの双子の女の子がいる
- 20代前半にDV夫から逃げるため、シェルターへ子供を連れて避難。その後離婚
- 自分の父親は酒と女と借金でダメな人
- 5年位前に父親のタバコで家が全焼して2階から子供と飛び降りた
- やっと自分のお金で必死に家を建て直して、住み始めの初日に家へ入ったら、父親が先に近所の人呼んで宴会をしてた。
- 母親は父親から逃げて県外にいる。
- 30代の時、再婚しようとした人がいたが、その人が交通事故で人を殺してしまい結婚の話がなくなった。
- 昼は個人事業でWEBデザインの仕事をして、夜はネイリストの仕事をしている。
- 今年ネイリストの学校を卒業したばかり
- 9月にはネイリストの試験があるからずっと勉強してる



……
多すぎます。
情報量が多すぎるのです
45年間を平々凡々とただ暮らしてきた僕にとって、彼女のエピソードに勝てるものは何ひとつありませんでした。
普通の人が経験しないようなエピソードを淡々とと笑いながら話す彼女に僕は聞き入るだけでした。
ちなみに彼女の話によると、僕に「いいね」をしたのは操作ミスによるものだそうで、そしたら僕からメッセージが来てびっくりしたそうです。
返事を返そうか迷ったけど、自分が「いいね」した手前、無視するのも失礼なので返事を返したと、言わなくていいことまで笑いながらぶっちゃけてくれました。



どないやねん!
そんな話を聞きながらあっというまに2、3時間が過ぎ、二人はLINEを交換した後、彼女がトイレに行っている間に僕は会計を済ませ、そのあとタクシー乗り場まで彼女を見送ってその日は別れました。
4回目のデートで告白(8/1)
その後も、5日置きぐらいにデートを重ね、4回目のデートとなった8月1日に僕は彼女に告白することにしました。
僕が彼女を好きになった理由は、
- 自分と同い年でありながら、双子の子供を成人まで一人で育て上げたことを単純にすごいと思った
- ニコニコと笑顔の多く明るい人だった
- 表裏がなさそう
- 音楽の趣味があった
ことが理由でした。
食事の後、駐車場の車の中で僕は告白しました。
「好きになったので付き合って下さい」
彼女の返事は、
「早すぎないですか?すぐには返事できないでので時間を下さい。前向きに善処します。」
という答えでした。



前向きに善処って……
まあ、善処ってことは望みはあるのか。
返事はいつになるんだろうか。
ずっと返事をもらえなかったらどうしようとか、いろいろな事を考えながら、僕は彼女を家の前まで送り解散しました。
その後も僕は彼女をデートに誘い(彼女から誘われた時もありました)、週に2・3回というハイペースでデートを重ねました。
そして、13回目のデートとなる8月23日に彼女からやっとOKの返事をもらって、二人はめでたく付き合うこととなりました。



やったね!
そして波乱の2021年へ……
無事彼女からOKの返事をもらい、2020年は彼女と色々なところへデートに行きました。
時間が経つにつれ二人の距離もさらに縮まって、お互いのことを理解しあい、たぶん隠し事もお互いにないような状態になりました。
でも、この時はまだ、二人とも結婚はまったく意識してなくて、なんなら、この年齢で子供が欲しいわけでもないし、わざわざ結婚する必要もないぐらいに思ってました。
そんなこんなで、2020年も大晦日になり、二人は一緒に年を越して2021年をスタートすることになりました。。
2021年元旦、朝から一緒に近くの神社へ初詣に行き、新たなスタートを願って、その晩もホテルに泊まって一緒に過ごすことになりました。
翌日(1月2日)の早朝、僕は彼女の携帯がバイブモードで鳴り続ける音で目を覚ましました。
「ねえ。電話鳴ってるよ」
僕は彼女を起こしました。
電話に出た彼女は、
「えっ!えーっ!すぐ帰る!わかったっ!すぐ帰る!」
と顔面が蒼白になっています。
どうしたの?と聞くと
「親父が死んだ」
えっ?なに?どゆこと?
「娘からの電話。親父が風呂場で死んでて警察が来てるらしい。家に帰る。」
波乱の2021年の幕が開けたのでした。
>>後編へ続く

